はじめに 理想の会社 税金の問題 [お金のやりくり]
税金の問題が解決したら、次は何?財務。お金のやりくり。
財務の基本は財務諸表(「貸借対照表」と「損益計算書」)である、ということは色々な解説書に書いてあるけど、どう役立てていいかはほとんど書かれていません。コンサルタントに聞いてください、ってカモ扱い。専門知識があるコンサルタントに任せてください、って。秘訣を教えてしまったら商売上がったりだからヒミツ?研究してしまいましょう!その秘訣は、分かりにくい財務諸表を分かりやすくなるように”分解”してしまうこと。財務諸表は、本来、”隠蔽体質”が備わっている!どういうことでしょうか?貸借対照表(balance sheet)の成り立ちを考えてみれば分かります。
会社の運営に関わった経験から言うと、貸借対照表とか損益計算書は実際上は税金の計算に使われる以外には”しゃんしゃん”取締役会、”しゃんしゃん”株主総会に”形式的”に提出して承認をもらって議事録に添えるくらしか使い道がありません。本当は、解説本を読むとこれからの会社の経営に役立てるとか書いてあるけど、肝心なことは隠蔽されているから裏を知り尽くしている人以外には使いにくいものです。米国のエンロン社の粉飾決算を誰も見抜けなかったことからも分かります。
貸借対照表は成り立ちからして、計算機がなかった時代に計算間違いをしないように考え出された集計表になっています。左右に分けて別々に集計して合計すると左右の合計が一致するように書かれています。左が”会社を1年間経営した結果の残金(現金・当座預金)とその他の金目のモノ(固定資産)の合計表”です。右が”金融機関などからの借金や資本金(返さなくてもいい借金)や会社の儲け・損失の合計表”です。こうして左右の合計が一致すれば計算違いがないことが分かります。これがバランスシート(貸借対照表)という言葉の由来です。
この左の資産の中身は大まかに current asset(当座の資産・当座預金など、なんだけど会計学では流動資産と訳しています!驚きです!current だから流れだって!このcurrentは形容詞ではありませんか!辞書を引いて見てください!誰が訳したのかチョット恥ずかしい訳です!会計って西洋の考え方の直輸入品だったのですね!)と fixed asset(固定資産)に分けられる。要するに、すぐに現金化できる資産とすぐには現金化できない資産に分けてある。同じように、負債( Liability )も当座のもの( current liability;すぐに返さなければならない借金 )と長期のもの( fixed liability;長期ローン )に分けられています。だから、貸借対照表で、左の項の会社の金目のもの(現金預金や売ったけどまだお金が入らないものや設備など)の合計は、実は、右の合計である銀行などからの借金と仕入れたけどまだ払っていないお金と資本金に等しいことになります。投資家のお金(=資本金)も’借金’みたいなものだけど返す必要はないお金です!資本の中には、その資本金の外に非常に重要な項目が隠されています。それが剰余金です。この剰余金が会社の利益です。従業員の皆さんや社長さんの給料・報酬を払ってもまだ余っている利益です。う~!でも、役員の賞与ボーナスはこの剰余金から出ます。従業員の退職金もこの剰余金から積み立てられます。
さて、もう一つ大切な計算書が下の損益計算書( Profit and Loss Statement )です。収益(=売上+利息+配当金などの合計額)から費用を差し引くと利益(会社の)です。従業員の皆さんの給料や法人税は費用の中に含まれています。この利益の中には、前年度からの繰越利益も含まれています。ピーン!ときました?前年度から繰り越してきて次の年度に繰り越していく利益が’上手く’隠蔽されております。う~~。ここがお金のやりくりのポイント!上の貸借対照表の剰余金も前年度から繰り越し、次年度に繰り越されていくものがあります。う~~!そのお金と別途に金融機関から借りる借金のバランスがお金のやりくりです。
だから、お金のやりくりと会社の経営には、この貸借対照表の今言った大切な項目(剰余金)をはっきりと分けて、過去数年分の貸借対照表を並べて、その項目が前年度からどの様に繰り越されて次の年度にどの様に繰り越されていくのか?どの様に有効活用されているのか?を数値化して、できればグラフにするともっとはっきりしてきます。それが、資本収益率とかの基礎になります。そんな難しい”率”にするよりも数年間のグラフにしたほうがもっと分かりやすいです。化学やバイオの反応サイクルと似てますね!連鎖反応!発酵反応!エコロジーにもプレイ・プレデターの増減サイクルがあります。景気・不景気の循環サイクルも似ています。
どういうことかな~あ?よくわかりません!ここで、少し「研究の秘訣」を思い出してみましょうか?対話法の秘訣!問題は何?
求めるものは何?・・・・・・・・・・・・・剰余金の推移
与えられているものは何?・・・・・・あなたの会社の資金繰りのデータ
条件は何?・・・・・・・・・・・・・・・・・・各年度の貸借対照表と損益計算書を用いること
もう一つ思い出してください!問題の理解のために、、、問題を図解できない?図解してみましょう!
さあ、これでだいぶ見通しが良くなりました。初めの貸借対照表は創業時なので剰余金はまだありません。借金と株主からの資本金があるだけ!1年間の経営の結果、売上から使った費用を差し引くと当期利益が残ります。その利益が年度末の貸借対照表の剰余金になります。剰余金は取締役会・株主総会で処分の方法を決めます。株主の皆さんで山分けだ~あ!!!?普通は、大部分はそのまま未処理分剰余金として次の年度に繰り越します。どんどん繰り越すと剰余金が増えていきます。なあんだ~あ!図解してみれば、家計簿と同じ考え方でいいじゃあないですか!さあ、問題は、会社のお金のやりくりです。
Previous page