ロードバイクで快適に速く長時間走るためのホイール(その6):Open Pro手組みとShimano完組みの比較
02-August-'08 06:53
Age: 2 yrs



Category: Bicycle, Research




当初は新たに手に入れるホイールの候補にA-ClassのALX440SLを考えていました(7月11日の報告)が、いつも利用している通販ショップで売り切れていましたので、手頃な値段の第2の候補のMavicのオープンプロというリム(公表値435g)とシマノのハブを使った手組みのホイールを買いました。そのお陰でShimanoの完組みホイールのリム重量が推定できることが分かってしまいました。

Open Pro/Dura-Ace手組みのホイールの重量(F:795g;R:935g)はそれなりに重いのですが、リアホイールの重量は完組みホイールと余り差がないことに気が付きます(7月21日の報告)。例えば、ALX440SLのリアは912gですし、ShimanoのWH-7850-SLのリアは865gです。これらの完組はOpen Proよりも少しだけ軽いのですがスペックを比較してみると1つの違いに気付きます。それはスポーク数です。ALX440SLのリアは24本で、WH-7850-SLのリアは20本です。それに対してOpen Proのリアは32本使っています。Open Proで仮にスポーク数を減らしたら重量はどうなるでしょうか?スポークの重量も分かっていますから(32本で195g;24本で146g;20本で122g)24Hと20Hの場合のホイール重量を計算して見ると、

Open Proリア24H = 935 - 195 + 146 = 886g

Open Proリア20H = 935 - 195 + 122 = 862g

となります(リムのスポーク穴の数やニップルの数の差に起因する重量増減は考慮していません;真鍮ニップルの重量は1個1g程度です;リム穴が少なくなる分は重くなりますがニップルが少なくなる分は軽くなります)。Open Proリア20Hの重量はShimanoのWH-7850-SL(865g)とほぼ同じです。ShimanoのWH-7850-SLのハブはDura-Aceですから、ホイール重量が同じということはリム重量もほぼ同一(438g)と推定されます。

WH-7850-SLのリム推定重量 = 435 + 3 = 438g

Shimanoで最近注目度が高いWH-7850-C24-TUとWH-7850-C24-CL(右上の写真)の場合はどうでしょうか?スペックを見るとリアのホイール重量は、

WH-7850-C24-TU-リア20H = 727g

WH-7850-C24-CL-リア20H = 794g

です。どちらもハブはDura-Aceなので、Open Proリア20H(862g)との重量差(それぞれ135gと68g軽い)をリム重量差によると考えると、

WH-7850-C24-TUのリム推定重量 = 435 - 135 = 300g

WH-7850-C24-CLのリム推定重量 = 435 - 68 = 367g

と予想されます。TUはチューブラー用リムなので軽く作れます(目標公表値310gに非常に近い値です)。CLはクリンチャー用リムなのでどうしても重くなります。A-ClassのALX430のリムは350gと公表されていますからWH-7850-C24-CLよりも更に軽いクリンチャーであることが分かります。

以上の検証から見えてくるリム重量に注目した暫定的な結論です(右下の慣性モーメントの比較グラフ;2月9日のグラフ を改変):

スタンダードなオールラウンドホイール:WH-7850-SL、Open Pro手組み、*キシリウムSL、*フルクラムRacing1、**ALX440SL、など
超軽量チューブラーホイール(リム300g前後):WH-7850-C24-TU、**Mavic Cosmic Carbon Ultimate、など
この2つの中間に位置するクリンチャーホイール:**Mavic R-Sys、ALX430、WH-7850-C24-CL、など

(*のホイールはハブをDura-Ace並の重量と仮定したとき及び**のホイールは比較グラフからの推測)

補足:右下の慣性モーメントの比較グラフをみると更に軽いホイールが開発されていますが、実用上、リム重量の限界は250~300g付近と考えられます。ALX430のリム重量よりも50~100g軽い程度です(割合でいうとALX430リムの70~85%)。

補足2:(2008年9月16日)この記事以降に指摘してくださっている方もいるし、幾つかのブログではホイールを分解してリム重量を測っている人もいます。それによると、多くのメーカーではリム重量を目標重量としています。つまり、実際には公表値よりも重いことが多いと言うことです。実際の製品がどの位バラついているのかも不明です。殆んどが1~2割増しで判断すべきかも知れません。例えば、MavicのOpenProは435gということになっていますが、実際は465g位あるそうです。また、ALX430は実際には390g位あるそうです(”通りすがりさん”の実測情報)。WH-7850-C24-CLのリムは実際には目標重量が400gだそうです。キシリウムSLとフルクラムRacing1のリム実測重量は450g位という情報もあります(http://9-26.way-nifty.com/livestrong/2008/08/g.html#more/)。ということで、上記の暫定的な結論の相対的な順位は本当の重量で比較しても大体は変わらないようです。








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