日本は世界一の長寿国?マスコミが利用しているだけの都市伝説?
20-June-'09 21:18
Age: 1 yrs



Category: General, Research



先頃、男性の長寿世界一、田鍋友時(たなべ・ともじ)さんが亡くなられた、というニュースがありました。日本は世界一の長寿国なのでしょうか?女性の平均寿命は世界一かも知れませんが、マスコミが紋切り型の表現を利用しているだけの都市伝説ではないか?という疑念があります。マスコミは嘘でもいいから耳障りの良い表現や読者が勝手に誤解してくれるような表現を使い続けています。科学の記事では良く分かっていない状態でも何でも「解明」という言葉を使います。世界の最先端を行っている日本の技術ということを前提にしてUSAの最新技術を日本でもやってみたことを「日本初」と言ってみたり、、、

そもそも、現在、110歳以上の高齢者は世界中でどの位いるのでしょうか?その中で日本人の比率は高いのでしょうか?このような数値を知りたくてもギネスの記録やグーグル検索は余り参考になりませんでした。調べてみると、USAのGerontology Research Group(長寿研究グループhttp://www.grg.org/)で過去および現在の110歳以上(supercentenarians)のデータを公表していました。記録が確かめられている人達だけです。Wikipediaの「長寿」の項目によると、勝手な申告だとインドには1805歳で未だ生きている人がいるそうです。

Gerontology Research Groupによると、現在、supercentenariansは80人が認定されています。その80人の中に日本人は何人いるのでしょうか?国別では日本人が一番多いのでしょうか?確かに日本人はかなり含まれていますが一番多い訳ではありません。しかも、リストされている国籍はかなり偏っています。USA、日本、ヨーロッパが殆んどです。これ以外の国々は確かめられる記録が整備していないというだけかも知れません。そのようなリストでも、日本人の長寿が抜きん出ている訳ではありませんでした。80人の中で

USA 27人、 日本 20人、 イタリア 9人、 イギリス(UK) 8人、、、

というのが現状です。「日本は世界一の長寿国」など勝手に誤解する表現に惑わされると真実が見えなくなる心配があります。日本は政情が安定していて健康食だから長寿国でアメリカはストレス社会で長寿国でない?

補足:(2009年7月1日) 最近、人口当たりの人数について指摘して下さった方がいます。

「単純化のため米国を3億、日本を1.3億とすると人口比は2.3:1、日本の20人に対して、2.3倍の46人居て、やっと日本と同等に長寿国であると言えますが、実際にはその6割弱の27人しか居ません。 ということは、「日本は長寿国」と言って良いのではないでしょうか。」

人口当たりで換算するとアメリカの110歳以上は少ないのではないか?ということです。良い指摘ですね。イタリアやイギリスの人口は日本の約半分の6000万人ほどですから日本の半分の10人いれば日本と同じくらいの長寿国と言えそうです(1~2人少ないので微妙な数値です)。問題はアメリカです。アメリカは大量に移民を受け入れています。40年前には人口は約2億人でした。その頃の日本は約1億人です。40年前にも大量に移民を受け入れていました。移民を受け入れなかったとして自然増の人口を推定すると27人はそれほど少ない訳でもなさそうです。もっとも、27人の内で移民が何人いるかも不確かですが、、、








<- Back to: メイン ・セクション

サイト内のページ検索

Searchword:

Search in:


(上のページ検索は通常ページのみでブログ風ニュースの内容は検索できません)